ネタバレなしの記事です。 こんにちは!渡辺リョウです。 今回紹介するのは 「ドクターデスの遺産ーBLACK FILEー」 最初に警告しておきます。
かなり批判的な内容が書かれています。 映画のファンの人は注意してください。 綾野剛さんと北川景子さんがタッグを組んだ映画です。
僕は原作を読んでいる状態で鑑賞しました。
映画.comだと
2.7点とかなり低い評価です。
普通は3点前半くらいで、評判がいいと3点後半から4点近くまでいきます。
もしかすると、今年で一番やばい作品の可能性もあるレベルです。
僕は容赦無く1.5点をつけました。 しかし、この作品が本当につまらないのか?
当然ですが、適当に星をつけてる人もいます。
今回は、この映画の「ダメなところ」と「良かったところ」を以下の内容で解説します。
- あらすじと作品の特徴
- いい点とダメな点
- 似たジャンルのおすすめの作品
- 現在公開中のオススメ映画
あらすじと作品の特徴を紹介
最初にあらすじと特徴を紹介します。
結論から言うと、話のテーマや演技が問題ではないのです。 むしろ、テーマに関して言えば非常にタイムリーで
奥深い世界観が描かれています。 原作通りの脚本なら
王道の社会派映画のような雰囲気になったかもしれません。
あらすじ
「悪いお医者さんがお父さんを殺しちゃった」という少年の通報から
話が始まります。 この通報者である馬籠 大地の元へ行くと、父親の葬儀の最中。
主人公の犬養 隼人(綾野剛)と高千穂 明日香(北川景子)が少年から話を聞くと
治療を担当していた主治医ではない男がやってきて
その後に父親が死亡したと話す。 その後、遺体が火葬される前に司法解剖を依頼しました。
鑑定の結果、血液中のカリウム濃度が異常と判明し、事件が発覚する。
この殺人を依頼したのは、馬籠 小夜子。
妻が自分の夫の殺人を依頼していたのです。
しかし、ここで
重要な事実が発覚します。 この殺人は、
本人の同意の上で実行されていたのです。 馬籠 健一は肺がんを患った末期患者であり、自分から死を望んだと言います。
さらに、小夜子の供述から、安楽死を実行した犯人が判明します。
その名が
ドクターデスなのです。
安楽死の賛否と葛藤
この作品で最も重要な要素が
「安楽死」です。 殺人事件ではあるのですが、本人の同意がある殺人です。
さらに、被害者と呼ばれる家族は感謝をしています。
病気の治療もできず、自分で人生の幕閉じもできない。
そんな状況に耐えられなくなり、ドクターデスへ依頼をする流れです。
頭ごなしに言えば、殺人ですが、尊厳死とも言えます。 主人公の犬養も娘が腎臓の病気を患っていて、自分の妻も病気で亡くなっています。
つまり、ドクターデスの意見が全く理解できないわけではないのです。
自分の娘が人生を終わらせたいと言ってきても
絶対に否定できるのか、、、
そんな葛藤と共に話が進んでいきます。 安楽死という大きなテーマを扱い、
命のあり方を考えさせる奥深い作品になっています。
この作品の良い点とダメな点
あらすじと特徴を紹介をしたので
この映画の評価点とダメな点の解説に進みます。
それぞれ2つ挙げました。
テーマは非常にタイムリーで良質
この作品のテーマである「安楽死」は非常に面白いです。
これから先、自分たちが向き合わなければいけない問題に対して
正面から切り込むのは斬新ですね。 ニュース番組などで議論になるテーマを
映画で使うのは、若い世代にも響きやすいので効果的です。
興味も名前も知らないおっさんが難しいことを話すよりも
綾野剛さんが刑事と父親の両方の視点から
人の死を考える映像の方が興味が湧くでしょう。 映画だと派手に転けましたが、ちゃんと原作を再現した作品にしていれば
社会派映画として、メッセージ性の強い作品になったのだろうと思います。
俳優陣の演技は良い
脚本や設定はボロボロでしたが
演技は普通に良かったと思います。 特に、ドクターデス役の方は流石だなぁと思いました。
名前を出すとネタバレになるので出しませんが
引き込まれるような表情が印象的でした。 綾野剛さんがお父さんの役は微妙そうだなと最初は思いましたが
笑った表情などが優しさがあり、ほっこりしました。
主人公がど根性キャラに退化
最初に主人公サイドから解説していきます。
先ほども書いたように、主人公の葛藤もこの作品の見どころです。
それが
映画では見事にカットされています。
少しだけ悩むようなシーンもありますが、怒鳴って終わりです。 そのあとは、ドクターデスの逮捕へ向けて
一切の悩みもなく突き進みます。
お互いの正義や心理戦も一切なしです。 もう少し悩んだり、自分の行動が正しいのか葛藤しないと
この作品のテーマが土台から崩壊します。
その代わりに中途半端にアクションを加えたので
何とも言えない仕上がりになっています。 さらに、警察もかなり無能な仕上がりになっています。
もはやツッコミどころ満載です。
テーマと合ってない描写が多い
この作品のテーマからも分かると思いますが
非常に哲学的な内容になります。(少なくとも原作は) しかし、映画だとコメディーみたいなシーンがちょくちょく入ります。
はっきり言って世界観がぶち壊れてます。
こんなシーン撮るくらいなら、犬養の葛藤を適当に撮影した方が全然マシ。
むしろ、悩むシーンが明らかに少ないので評価が少し上がりそう。 それと、犬養がやたらと蹴ったり怒鳴ったりするのも減点でした。
何度も言いますが、踊る大捜査線みたいに事件を解決することが
全ての映画ではないのです。
主人公の職業的な立ち位置と娘を持つ父親としての
考え方が、どのように揺れ動くのかを見ていく話です。 中途半端に笑いを誘ったり、アクションを加えたりしたのが
違和感しかないという感想です。
他のオススメ作品
最後に似たようなジャンルのオススメ作品を
紹介していきます。 紹介しておいてアレですが、この映画を見るくらいなら
僕のオススメを見てほしいです。 どちらも完成度が高く、味わい深い作品ばかりです。
3年A組
菅田将暉さんが主演のドラマです。 非常に人気のある作品で、近年の社会派作品の代表例でしょう。 SNSと菅田将暉さんという若者にも
響きやすい組み合わせもバッチリです。
中身もメッセージ性が強く、大きな社会問題が起きると
このドラマの話が話題に挙がります。 10話構成なので週末に2〜3話見ると
1ヶ月で見れます。
毎週末の楽しみにいかがでしょうか。 配信してるサービスはHuluのみです。
2週間無料で見れるので、この機会に登録するのもアリです!
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hulu公式サイト
パラサイト 半地下の家族
2019年の
傑作映画と言っても過言ではないでしょう。 僕は2020年の年明けに見たのですが
久しぶりに震えるクラスの映画を見たなぁという感じでした。
アカデミー作品賞、カンヌの最高賞を
同時に獲得している実力は伊達じゃないです。 現代の格差社会を的確に捉えて
社会派映画として地位を確立しました。
先進国の大きな課題であり、日本に住んでいれば
肌で感じる問題なのもオススメできます。 別の国の対岸の火事の話ではないため
心に直接響くような分かりやすさも魅力です。 人気の新作であるため
無料で配信しているサイトはありません。(2020年12月1日時点) U-NEXTは無料登録でポイントが貰えるので
そのポイントを使うと無料で見れてしまいます。
見終わったら解約するのもヨシ、無料体験が終わるまで楽しむのもヨシ。
U-NEXT公式サイト
2020年12月公開中のオススメ映画
最後に2020/12/01時点で公開されている
おすすめ映画を紹介します。 感動系の映画は良作ばかりです。
僕の好印象だった映画は下の2つ。
「さくら」は西加奈子の小説が原作の映画です。
主演は、北村匠海、吉沢亮、小松菜奈の3人。
非常に繊細なストーリーが魅力的なヒューマンドラマです。 家族という最も身近であり、それ故に伝えられない気持ち。
それぞれの心にある想いや迷い。
それらが非常に繊細なストーリーで包まれている
非常に良作な映画です。 感動的な映画と言うと
露骨に泣かせるシーンや少し重い空気をイメージするはずです。
この映画は、感動的ではあるのですがすっきりとした
演出になっているので見やすさバッチリです。 犬の名前が「さくら」であり、映画のタイトルにもなってます。
家族愛の映画でありながら
犬がメインのポジションになっているのが納得です。 「水上フライト」は、中条あやみさんが主演の
スポーツ系ヒューマンドラマです。 こちらも感動系ですが、さくらとは違った良さです。
人生の進み方を考えさせられるのが特徴で、アスリートの
ストイックさにも勇気を貰えました。 そして中条あやみさんの演技が光ってましたね。
ドラマとかだと、正直イマイチだなと感じることが多いのですが
今作は素晴らしいに尽きます。
出世作になるレベルの演技だなと感じました。 脇を固める役者もバッチリでしたし
監督は「キセキ あの日のソビト」の兼重淳さん。
手堅い演出や無駄のないストーリーは
スポーツの緊張感と非常にマッチしてました。
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