[すれ違う運命]「秒速5センチメートル」のあらすじと考察を紹介!

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こんにちは。渡辺リョウです! 今回は映画を紹介していきます。 個人的に新海誠監督の傑作です。 「秒速5センチメートル」 タイトルの意味は桜の花びらが落ちる速度です。 もうこの時点で意味深な雰囲気を感じますよね、、、 ネタバレは最後に書きます。 見たく無い人は、目次で見たいところだけを見てください! これから見る人や気になってた人もご安心を。

少年時代から大人になるまでの恋を描く

秒速は短編作品が3つ入ってる映画です。 まぁ、1章〜3章あるんだなぁくらいの認識で大丈夫です。 作品も60分程度なのでサラッと見れます。 主人公は樹貴という男の子です。 彼が成長する過程を、日々の映像から切り取って 見守る話になっています。 それでは、登場人物についても触れていきます。

大人びた少年「遠野樹貴」

今作の主人公です。 親が転勤族、体も弱いという点からメインヒロインの 明里と仲良くなっていきます。 しかし、小学校を卒業するタイミングで 明里が栃木に引っ越すことに、、、 その後は文通のみでの繋がりになっていました。 そして、樹貴も中学1年生の終わりに鹿児島へと引っ越すことになります。

メインヒロインの「篠原明里」

こちらも大人びた少女です。 メインヒロインではありますが、出番はそこまで多く無いです。 1章がメインになっています。 今作の秒速5センチメートルの意味を語るのが明里なのですが 作品の最後に印象的な演出があり、その重要人物です。 ぶっちゃけ、この最後のシーンだけでこの作品の性格が分かります。

誰よりも恋をしていた「澄田花苗」

主人公である樹貴が引っ越した鹿児島で登場する人物です。 樹貴のことが好きな一途の少女。 2章のみ登場ですが、すごく印象的な人物です。 他の登場人物とは違う色があり、天真爛漫な雰囲気。 サーフィンをしている元気娘。 作中の人物の中で唯一、明確な答えが分かる人物です。 最後のシーンも何のしこりもなく、首が縦に落ちました。 おそらく、見ていてスッキリするのは彼女のみです。

作品の見どころを紹介

ここからは作品の見どころを紹介していきます。 1時間程度の短い作品ですが、中身はギッシリです。 その中でも、グッと来た場面をピックアップしました。

1章の真っ直ぐな気持ち

1章では樹貴と明里が登場します。 樹貴が鹿児島に引っ越す前に、明里に会おうと東京を飛び出していきます。 この気持ちが直視できないほど輝いています。 あの時言えなかったこと。 ただ会いたいという気持ち。 久しぶりに会う緊張感。 少年と少女の純粋さがビシビシ伝わってきます。

2章の共感できるリアルな恋

2章は花苗がメインの話です。 あー分かるわぁ。という感じです。 もう言わなくても分かると思います。 西野カナさんの歌のような話ではないです。 好きならば好きだと言おう。みたいな単純な話でもないです。 何もできないまま時計の針が進み続ける恋。 それでも笑えるような甘酸っぱさが描かれています。

今作の代名詞である3章

この3章がとにかく酷いです。 呆れるほど辛くて、どこまでも優しいです。 誰が悪いわけでもなく、淡々と現実を見せられます。 そして、先ほど話した最後の演出が出てきます。 この部分に、この作品の全てが詰まっています。 秒速5センチメートルの本当の意味を 最後の数十秒でサラッと見せてきます。

秒速5センチメートルはどこで見れる?

ここまで読んで気になった人にオススメのVODを紹介します。 どれも無料で見れるのでお得です。 今なら無料体験もやっています。 この機会に色々な映画やドラマに触れましょう!

U-NEXT

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Hulu

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Amazonプライムビデオ

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  • 趣味への投資は毎月2000円もかからない。
  • 場所を選ばずに見れる
  • 想像力や感性が鍛えられる
これだけのメリットがあって月に2000円はコスパ最高です。 エンタメで人生を変えませんか?

秒速5センチメートルのネタバレ

最後にネタバレをします。 先ほど、ぼやかして書いていた部分をはっきり書いていきます! これから見る人は、ここから先は見ないように⚠️

テーマはすれ違い

この作品は、誰もスッキリ終わって無いです。 どこかですれ違いや納得できない部分があります。
  • 樹貴と明里→お互いを思っていたが、、、
  • 花苗→結局、告白しなかった。
このように誰も明確なハッピーエンドになってないのです。 特に樹貴は、最後まで明里の姿を追いかけていました。

最後の踏切のシーン

明里は既に結婚が決まっています。 荷物を整理していると、1章で樹貴に渡せなかった手紙が出てきます。 そのまま彼が栃木まで来てくれたこと、いつのまにか途絶えた文通。 過去のことを思い出します。 同じくして、樹貴も夢を見ていました。 また、あの時のように桜を見れると思っていた。 そんな願いも叶わず、それぞれの時間だけが過ぎました。 樹貴は大人になり、東京へと戻ってきます。 あの頃、明里と一緒に帰った道を歩き、踏切を渡ろうとします。 すると前から、明里に似た人物が歩いてきます。 お互いがすれ違い、電車が通過します。 そっと後ろを見ると、そこにはあの時の通学路だけが映っていました。 そして、少し笑みを浮かべて、また足を前に踏み出したのです。

秒速5センチメートルの本当の意味

最後にお互いが気づいて、声をかければ。 あの時の文通が続いていれば。 あの手紙が渡せていたら。 あの時、ちゃんと告白していたら。 結末は少しだけ変わったかもしれません。 樹貴と明里の関係が恋のままだったエンディング。 踏切で再会を果たしたエンディング。 花苗と付き合って、幸せを紡いだエンディング。 どれをとっても、あと少しだけ足りなかったのです。 秒速5センチメートル。ゆっくりとした速度です。 それでも、時間をかけてゆっくりと変わってしまったのです。 主題歌の「one more time one more chance」 ここからも分かります。 あの時、あの瞬間というタイミングがいくつもあったのです。 すごく切なくて、でも悲しみに暮れるわけでもない。 それぞれが納得して、それぞれの道を歩き出す。 どこまでもリアルに、優しく恋の形を教えてくれる傑作です。

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