ネタバレなしの記事です。
こんにちは。
自称エンタメマニアの渡辺リョウです。
今回紹介するのは、、、
「映像研には手を出すな!!」
原作は大童澄瞳さんの漫画で、月刊スピリッツで連載中です。
僕は、漫画を読むのが苦手なため
アニメから入ったファンです。
ジャンルで言うと青春コメディーが近いです。
アニメから出来がよくて、あっという間に虜になってしまいました。
魅力的なキャラ、笑えるシーンとシリアスなシーンの緩急。
どれを取っても面白く、見飽きない作品になっています。
しかし、実写はひどいとか色々と聞きます。
今回は「映像研には手を出すな!」のあらすじと評価を
アニメ版と実写版の両方の視点から書いていきます。
他のサイトを見ると、アニメの視点しか評価されてない記事が多い。
最初に書きますが、
映像研と言っておきながらやってることはアニメ制作です。
そこもちゃんと「理由」があります。
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映像研のあらすじを紹介
最初にあらすじと登場人物を紹介します。
映像研は、世界観で評価されている作品なので
雰囲気を理解していると面白さが倍増します。
逆に、このあらすじを見て合わなそうなら
見ても時間の無駄になるかと思います。
舞台は公立ダンジョン芝浜高校
要塞みたいな高校がメインの舞台です。
増改築を繰り返して、非常に迫力があります。
入り組んでいる様子から、主人公が公立ダンジョンと呼んでいます。
そして、この高校の最大の特徴が部活動です。
その数なんと413。さらに研究会が72。
多いなんて数字じゃないです。
多様性を認める方針として、これだけの部活動などが存在しています。
しかし、実態は笑えるような内容です。
まず、野球部は内野部と外野部に分かれています。
(どうやって試合すんだよ。)
水道部は、上水道部と下水道部に分かれています。
(どこが仕切りなんだよ。)
これらを取り締まるために、大生徒会という組織があります。
簡単に言うと、主人公の敵側にいる組織です。
普通の学校で言うと、生徒会ですが、そんな学芸会のお話ではありません。
完全武装している警備部を傘下に持ち、予算や廃部などの権限を持っています。
生殺与奪は全て握られています。
そして、大生徒会は増えすぎた部活動の統廃合を進めていこうとします。
主人公たちは、この大生徒会と戦っていくことになります。
魅力的なキャラばかりの主人公たち
主人公は3人組で、乃木坂46のメンバーが主演です。
真ん中が浅草みどり、左が水崎ツバメ、右が金森さやかです。
声優と演者は以下の通りです。
- 浅草みどりー演:齋藤飛鳥
- 水崎ツバメー演:山下美月
- 金森さやかー演:梅澤美波
真ん中の浅草みどりがこの作品のキーパーソンです。
アニメが大好きで、 想像力も素晴らしいですが、極度の人見知りです。
一昔前に流行った言葉をよく使い、可愛い小心者です。
浅草みどりが設定などを考えて、話を進めていく最重要人物。
右の水崎ツバメは、映像研が発足した主要因です。
両親はどちらも俳優で、ツバメ自身も人気モデルです。
本当はアニメーター志望ですが、親から俳優の道へ行くように言われています。
つまり親からバレないようにするために、映像研究会という名前で隠したのです。
水崎ツバメは仲介役に近いです。浅草と金森で意見がぶつかると、間に入る人物です。
左が金森さやかです。
好きなものは牛乳と利益につながる行為。
とにかく金儲けが大好きで、3人の中で唯一、アニメに興味がありません。
水崎ツバメの知名度を生かして、アニメ制作で儲けようと提案します。
暴走する二人を上手にマネジメントするプロデューサーの立ち位置です。
他のアニメ部や映画部とは違い、映像そのものを研究するという
屁理屈を考え出したのが金森さやかです。
他の作品でも学生が一致団結して、作品を作ろう!みたいなのはあります。
テーマも、そこまで目新しさはないです。
しかし、この作品の特徴は、全員がアニメ好きというわけではないこと。
特に金森氏は、お金儲けのために動いてます。
悪く言えば、金の亡者ですが、現実でも利益が出なければ作品は作れません。
その意味でも非常にリアルな作品です。
映像研の面白さは徹底したバランス
ここからは映像研の面白さについて
分かりやすく解説していきます。
僕は面白さとリアリティのバランスが素晴らしいと感じました。
コメディーが7割シリアスが3割
天真爛漫な浅草氏と現実主義の金森氏の掛け合いは普通に笑えます。
ここは映画だけ見ても分かる純粋なコメディー。
お互いのタイプも真逆と言えます。
さらに浅草氏の言動は、クセになる可愛さがあります。
よくあるアニメの絵として可愛いのではなく
愛されるキャラみたいな感じです。
3人で力を合わせて、作品を一つ作り上げる。
王道的な展開ですが、3人の溢れる個性で新鮮な気持ちで見れます。
一方で、かなりシリアスなシーンもあります。
クリエイターとしての意地を感じる描写や価値観の違いなどが見えます。
最も印象的だったのが、金森氏と大生徒会メンバーの会話です。
水崎氏の知名度を生かし、学校外で成功することに拘る金森氏に
大生徒会のメンバーが問います。
「なんで学校外での成功に拘るんだ?」
金森氏は一貫して、学校外でビジネスを展開します。
学校はシュミレーションでしかないという考えで、本当の自由がないという意味です。
文化祭で発表した作品は学生の作品ですが、コミケで発表すれば「クリエイター」の作品になります。
一方で、大生徒会側はモラトリアムの中だからこそ自由があると言います。
野球部を外野部と内野部で分ける自由が、現実の社会で通用するのか?という話です。
つまり、外にあるのは何かしらの規制を受けている自由だよな?という意味を込めています。
このような「自由とは何か?」みたいなシリアスな展開が上手に挟まっています。
このバランスこそがこの作品の世界観であり、最強の世界を作り上げています。
癖のあるセリフも最高に刺さる
今年も毎週映画館に通ってるのですが
間違いなくセリフの言い回しの面白さは1位です。
例えば、一緒に部活動見学を行こうと誘った浅草氏に対して
金森氏が
「浅草氏って連れション文化圏の人間でしたっけ?」
と、言いました。
他にも、「1日48時間の3日で仕上げます」など。
少しクスッとくるような魅力的な台詞が詰まっています。
実写がひどいと言われている理由
最後に実写化が意外と不評の理由を解説します。
原作を見てない人と原作を見てる人間の両方の視点から
解説していきます。
結論を言えば、どちらも脚本がちょっと強引すぎたという感じです。
原作ファンは十分に楽しめる作品だったが、、、
僕はアニメを見てから映画を見ました。
もちろん、世界観を理解しています。
映画ならではのスケールも非常に楽しめました。
しかし、初見で世界観を知らない人が見たら、ただのギャグ映画になる可能性も、、、
雰囲気について行けないまま、ギャグが連発して、いきなりシリアスなシーンが入る。
置いてけぼりになる人もいるでしょう。
乃木坂の演技も決して上手くはないです。
さらに、浜辺美波さんも出演してるのですが
みなさんが思ってるよりも7倍チョイ役です。
最初と最後にメインで出てきますが
話にめちゃくちゃ影響してくる役ではないです。
そのため、乃木坂も何となく知ってるし
浜辺美波もいるから見てみようみたいなテンションで見ると
滑ってる実写映画になります。
キャラの雰囲気を変えた
主人公である3人組のうち
浅草みどりと金森さやかは雰囲気が違います。
具体的に解説すると、
浅草みどりは原作だと少年のようなキャラでした。
CVの伊藤沙莉さんもハスキーボイスなので
齋藤飛鳥さんのイメージとは、少し違ったようにも見えます。
可愛さがマシマシです。マスコット感が僕は好きでしたけど。
金森さやかは原作だと、かなりクールな雰囲気でした。
ボソボソと的確な言葉を突き刺してるのが魅力でした。
感情豊かに怒るというよりも、シリアスに怒るイメージです。
実写だと感情豊かに怒ってる感じです。
コメディの雰囲気がありました。
僕は原作だと金森氏が好きだったのですが、実写だと浅草氏が好きでした。
しかし、この設定変更はむしろ高評価です。
理由は最後のまとめで書きます。
原作に忠実な作品が好きなら、何で実写化したの?
という感想が出てくるのも分かります。
まとめ
僕の感想含めてまとめます。
非常に良い作品です。
これで酷すぎるとか言ってたら、邦画なんて見てられないです。
アニメや漫画の実写化だと一流の役者を揃えても
瀕死クラスの怪我をしてる作品が多いです。
それを考えると、「大健闘」という評価です。
アイドル3人が主演でよくここまで頑張った!
少なくとも、見るに堪えないアイドル映画ではないです。
確かに演技力の弱さや映画だと尺が足りてない雰囲気はありました。
しかし、キャラのハマりは100点クラスだと思います。
これ以外に誰かいるのかな?と思ってしまいます。
クスッと笑えるギャグの要素は多いですが
アニメを作る苦労やクリエイターのこだわりなども
しっかり伝わってくる作品です。
最後は感動するセリフも詰まっています。
個人的に、このシーンは最高の見どころです。
アニメでも実写でも迫力があって、一点集中で見惚れてしまいました。
個人的に珍しいと思ったのが
脚本が役者を助けた映画になっていることです。
もちろん、大根演技というわけではないですが
特別上手なわけでもありません。
そこを脚本がキャラ付けをしてサポートしてます。
特に、金森氏が原作のままボソボソと話したら、棒読みに見えます。
アイドルのイメージもあるので、違和感が大きくなる可能性も高いです。
そこを脚本を適材適所で変えたのは見事です。
マイナス評価として、話の薄さは少し感じました。
特に、映画の最初のあらすじ紹介は長い。なのに、尺が足りてない雰囲気で終わる。
しかし、ストーリーを武器にしてる作品ではなく
独特の世界観に入り込んで楽しむのが特徴の作品です。
ここを考えると、致命的なマイナスでもないし
ひどい映画とは全く思わないです。
それでも、好き嫌いは別れる作品になります。
やっぱりアニメかドラマを見ないと
何とも言えないです。
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それでは最強の世界へどうぞ!!
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